フランダースの犬 映画 1997年 SSS評価
アニメーション ☆☆☆☆
ストーリー ☆☆☆☆
キャラクター ☆☆☆☆
エンターティメント ☆☆☆☆☆☆
特殊すぎて困る簡易ストーリー紹介
働けども働けども、お金がたまらない低賃金労働者のお爺さんとその孫ネロ。生活は豊かにはならないが、それなりに頑張って生きていると彼らに次々と悲劇がまいおこった!
ネロ「お爺さんと一緒の生活は楽しいね!美少女のアロアとも仲が良いし、今のところは人生は好調だよ!」
アロア父「ゆっ?こんな家柄が低いおちびちゃんと、娘が付き合っているのぜ?娘の人生に邪魔だから娘に付き纏うんじゃないのぜえええ!!!!」
ネロ「どぼじでぞんなごというのおおおおおおおおおおおお!!!?!?」
一人娘であるアロアとの付き合いを気に入らないアロアの父によって、ネロは、アロアに近づけないように妨害を受ける。
そんな中、パトラッシュの元の飼い主である動物虐待ズキーの人間さんが、ネロのお爺さんからお金を強請り、どんどん貧乏になってしまった。
冬がきて、お爺さんが病死し、ネロはますます不幸になっていく。
風車小屋が、大家さんが機械部品に油を注さなかったのが原因で、風車小屋と食糧庫が全焼するのだが、ここでの責任も理不尽にネロに押し付けられたのだ。
大家「ゆぎぎっ・・・!このままじゃ自分とせいだとばれるよ!・・・そうだ!全部ネロのせいにすればいいよ!天才でごめんね!」
ネロ「どぼじでどぼじで自分が放火犯扱いされるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!」
大家「あと、家賃を払えないならクリスマスに出て行ってね!スパルタな大家でごめんねっ!」
ネロ「外は雪降っているでしょおおお!?!?!死んじゃうよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
こんな状況でもネロは前向きに生き・・・アロアの父を破滅から救ったり、コンクールで受賞して有名な画家の目にとまったのだが、それすらも絶妙な感じでするりと抜けて
ネロ「人生は・・・人生は厳しすぎるよ・・・どんだけ頑張っても・・・意味がないよ・・・もう疲れたし・・・最後にルーベンスの絵も見れたから・・・もういいや・・・」
(´・ω・`)ネロがどんどん不幸になっていく様が微笑ましいなぁ。
本人はどのような状況でも前向きに生きようと努力し、お爺さんが死亡した悲しみや、風車小屋に放火した犯人扱いされた苦しみ、それにより村八分にされて餓えて死ぬか、凍死するかのどちらかしかない状況で、前向きに生きようとして失敗し、精神が折れて自殺するのが感動的な最後だね!
可愛い犬のパトラッシュと一緒に死ねる所だけが唯一の救いだと思ったよ!
(´・ω・`)絶妙なレベルで、幸運を見逃して死ぬ様を見ると、ちょっと笑えてきた。アロアの父が落としたお金を拾って、アロアの家にお金を持って渡しに行き、アロア達に恩を売っているけど、この時点で自殺する覚悟を決めているから、ネロには何の救いもないんだ。
最後の希望であるコンクールだけを救いに頑張って生きてきたけど、そのコンクールで優勝できなかった時点で完全に希望を失い、絶望という感情がネロの身体を支配しているから、生きる意味とか可能性が本人から完全に消失しているんだ。
(´・ω・`)死だけが最後の希望であり救いってのが微笑ましい。無に帰りたいっていう衝動はパルメにもあるからよくわかるや。
(´・ω・`)・・・この作品さんは、EDが一番面白い。
ネロの死後、修道院のシスターさんになったアロアが、ネロの生きざまを見て自分も前向きに生きようとする様を想いに込めたような感じの歌だから楽しいんだ。
アロアからネロへの思いもかなり入っているし、素晴らしいエンディングさんだよ!
(´・ω・`)無に帰ったネロにとっては何の救いもない圧倒的なまでの人生の負け組な話さんだけど、ネロの死後のアロアの行動が面白いからいいや。
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